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はじめてでもできる!簡単に爆速でHTMLを書くための「Emmet」の使い方
- HTMLってタグの開始と終了を毎回書かないといけないのが面倒。もっと簡単に書く方法は無いんだろうか
- なんで毎回終了タグを書かないといけないんだろうか
- 同じ内容を何回も何回も書かないといけないのがめんどくさい
HTMLを触ったことがある人は、 必ずこのような思いをしたことがあるのではないでしょうか。
なんせHTMLは書くのがめんどくさい!!!
私も、これまで5年以上WEB画面を作成してきましたが、
画面がうまく表示できずなぜだろうと考え半日ぐらい調査したあとに終了タグの付け忘れと判明することがあったり、
HTMLの書き方は覚えたけど実際にコードを書くだけで1時間とか時間がかかってしまうことがありました。
こんな悩みを吹き飛ばしてくれるツールがあります!
それがEmmetです!
Emmetの環境を整え特殊な書き方を覚えるだけで、爆速でHTMLのコーディングを行うことができます!
環境を整えることも難しくなく、すぐにセットアップができます。
このEmmetのセットアップと、簡単な使い方を解説します!
Emmetとは?
まずは、実際にEmmet使ってるところを見てください。
こんな簡単な記載でHTMLを書くことができます。
!
これだけです。
これだけ書いて、「Tab」を押すことでEmmetがHTMLを解釈し、以下のようなHTMLコードに直してくれます。
このように、(Emmetのルールに則った)少しの記述でHTMLを簡単に書くためのツールがEmmetで、作成者はSergey Chikuyonok氏です。
Emmetのセットアップ
Emmetのセットアップ方法を紹介します。
今回は、以下の2つのエディタでEmmetを使用できるようにするためのセットアップ方法を解説します。
- Pycharm
- Sublime text3
どちらのエディタでもEmmetの機能は変わりません。 お好きな方を使用してください。
私はPythonコードを書くことが多いので Pycharmを使用していますが、エディタのみで使用する場合はsublime_textの方がいいと思います。
Pycharmのインストールから行いたいという方は以下のリンクを参考にしてください。
セットアップ、Pycharm
Pycharmの設定はとても簡単です。
「ファイル」→「設定」(Ctrl+Alt+s)→「エディター」→「Emmet」→「XML/HTML Emmetを使用可能にする」にチェック
以上です。これで、XMLファイル/HTMLファイルのファイルを編集する際にEmmetを使用することが出来ます。
※チェックした箇所の少し上に「略語を次で展開」とあり、デフォルトで「Tab」が選択されています。ここに選択したキーでHTMLへの変換が行われます。
セットアップ、sublime_text
エディタを開いたら、「Ctrl+Shift+p」でコマンドパレットを開き、「Package Control:Install Pacage」を選択してください。
選択後、出てくるコマンドパレットに「Emmet」と入力し、「Emmet」プラグインを選択してください。
選択後、インストールが完了すればEmmetが使用できるようになります。
こちらも、XMLファイル/HTMLファイルのファイルを編集する際にEmmetを使用することが出来ます。
書き方
ではEmmetの書き方を簡単に解説します。 よく使うであろう基本的な箇所の書き方のみ解説します。
細かいところまで知りたいという方は公式のチートシートを参考にしてください。Emmet公式チートシート
HTMLへの変換方法
まず、Emmetの基本的な使い方として以下の手順でHTMLを書いていきます。
- HTML(XML)ファイルを作成する
- Emmetの特殊コードを書く
- HTMLに変換する(Tabを押す)
※Tab以外の設定にすればTab以外でのキーでHTML変換が可能です。今回はデフォルト設定での説明とします。
実際にやってみます。
HTML(XML)ファイルを作成する
「test.html」ファイルを適当な場所に保存します。 そのファイルを先程設定したエディタで開きます。
Emmetの特殊コードを書く
まずは試すことが目的なので「!」を書きます。
HTMLに変換する(Tabを押す)
!の右側にカーソルがある状態で「Tab」を押してください。 HTMLのテンプレに変換できます。
よく使うEmmetの書き方
Emmetは画面デザイン部分を書くCSSを変換する事もできますが、この記事ではHTMLの書き方に絞って紹介していきます。
CSSの書き方も知りたいという方は公式のチートシートを参考にしてください。 Emmet公式チートシート
html
HTMLの雛形を作るときは以下のように指定します。
- html
- html:5
- !
「!」はすでに何回か紹介していますが「!」と書くだけでHTMLの基本構文を書くことが出来ます。
タグ
HTMLにはpタグ(<p>)、divタグ(<div>)、aタグ(<a>)など様々なタグがあります。 これらのタグを書きたい時はpタグであれば「p」と書いて「Tab」を押してください。
p
pタグを作成してくれます。
class
タグの中にclass名を定義したい場合は「.」を使用します。
画像は「p.classname」をHTML変換した結果です。
.の右側が「class=""」の中に指定できます。
p.classname
id
タグの中にidを定義したい場合は「#」を使用します。
画像は「p#idname」をHTML変換した結果です。
#の右側が「id=""」の中に指定できます。
p#idname
外部ファイル定義(link)
linkタグで外部ファイルを取り込みます。
デザインを定義するCSSや画面のアニメーションや実際のシステムの処理を行うjsのファイルを読み込むことで、読み込んだファイルの内容を取り込むことが出来ます。
relとhrefのプロパティがデフォルトで設定されます。
relにはファイルの種類(デフォルトはstylesheet)、hrefにはファイルの場所を設定してください。
link
リスト(ul,li)
リストを表示したい時に、ul、liを使用します。
少しむずかしい書き方になりますが、「>」と「*」を使用しています。
「○○>XX」は○○の中にXXがあるという意味になります。 「○○*3」は○○が3個分あるという意味になります。
以下のように変換されます。
ul>li*3
テーブル(table,tr,td)
最後にテーブルを書く場合の書き方です。
テーブルの場合、「tr」と「td」は省略することが出来ます。
「.row」「.col」のようにクラス名だけ指定することで、 テーブルの要素を勝手に判断しテーブル用のHTMLに変換してくれます。
table>.row>.col
以上がEmmetの簡単な使用方法になります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
このようにHTMLを簡単に少ないコード量でしかも正確に書くことができるのがEmmetです。
みなさんも是非Emmetを使ってみてください!!