XserverへのWindows環境からの接続設定(Teraterm、WinSCP、A5M2)
- XserverのLinux環境にTeratermでつなぎ、操作するにはどうすればいいの?
- Xserverにファイルを転送するにはどうすればいいの?
- XserverのMySQLをローカル環境から接続するにはどうすればいいの?
Xserverを使い出した方はこのような疑問を感じると思います。
Xserverの接続は特有の初期設定が必要になってくるため、私も苦戦しました。
Xserverを使ってブログやプログラミングをするようになり、 サーバのファイルを直接いじりたいと思うことが増えてきたので、まとめてみました。
本記事では具体的に、以下の3点を解説します
- XserverへのWindowsからの接続方法(SSH接続)
- XserverへのWindowsからのファイル転送方法
- Xserverのデータベース(MySQL)へのWindowsからの接続方法
私が実際にやってみた手順ですので、
みなさんも同じようにできると思います。
では解説します。
目次
実行環境
- Windows10
- Xserver(X10)
- Teraterm(4.86)
- WinSCP(5.17.1)
- a5m2(2.14.5)
XserverへのWindowsからの接続方法(SSH接続、Teraterm)
2つの手順があります。
- Xserverの管理画面でSSH認証鍵を作成しダウンロードする。
- Teratermに認証鍵を設定し接続する。
Xserverの管理画面でSSH認証鍵を作成しダウンロードする。
公式サイトの「SSH接続の有効化・無効化」「公開鍵認証用鍵ペアの生成、公開鍵の登録」を実施してください。
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_ssh.php
この手順を実行することで「[サーバーID].key」のファイルを手に入れられます。
TeraTermに認証鍵を設定し接続する。
次に、Teratermを使用して、SSH接続を行います。
SSH接続を行うことで、Windows環境からXserverにあるファイルを直接いじれるようになります。
ここではTeratermを使用するので、マシンにインストールされていない場合はインストールしておいてください。
Teraterm起動
まずはTeratermを起動します。
ホストとポートを入力
ホストとポートを入力し、OKを押してください。
- ホスト:[サーバーID].xsrv.jp
- TCPポート:10022
ユーザ名/パスワード/認証鍵を入力
ユーザ名/パスワード/認証鍵を入力しOKを押してください。
- ユーザ名:[サーバーID]
- パスワード:公開鍵認証用ペア生成時に入力したパスフレーズ
- 認証鍵:先ほど手に入れた「[サーバーID].key」のファイル
以下のような文字が出ればログイン成功です。
Last login: Sun Mar 15 22:26:27 2020 from ・・・・
[[サーバID]@svXXXX ~]$
デフォルトでは、「/home/[サーバID]」にログインしています。
これでWindows環境からXserverのファイルを直接操作する
ことができるようになります。
XserverへのWindowsからのファイル転送方法(WinSCP)
次にXserverへのファイルの転送方法を解説します。
WindowsでつくったファイルをXserver上に転送することで、
つくったファイルがXserver上で使用できるようになります。
ツールはWinSCPを使用します。
ツールを持っていないかたは、インストールをお願いします。
こちらも手順は2つです。
- 認証鍵をWinSCP用に作成
- 設定→SSH→認証で秘密鍵の設定
ホスト/ポート/ユーザ名/パスワードを入力
「新しいサイト」を選択し、ホスト名とポート、ユーザ名、パスワードを入力し、OKを押してください。
先ほどと同じですが念の為書いておきます。
- ホスト:[サーバーID].xsrv.jp
- ポート番号:10022
- ユーザ名:[サーバーID]
- パスワード:公開鍵認証用ペア生成時に入力したパスフレーズ
設定→SSH→認証で秘密鍵の設定
認証鍵をWinSCP用に作成
Teratermと同じように、先ほどの「[サーバID].key」ファイルを使用して接続します。
WinSCPではWinSCP用に秘密鍵を作り直す必要があります。
「エージェントの転送を許可する」チェック後、秘密鍵に先程の 「[サーバID].key」ファイル を設定してください。
すると、以下のようなメッセージが出るのでOKを押してください。(その後、パスフレーズを入力してOK)
すると、 「[サーバID].ppk」ファイルが作成されるので任意の場所に保存してください。
(WinSCP接続時に使用します)
これで、 「[サーバID].ppk」ファイル が秘密鍵に設定されていると思います。
そのままOKを押してください。
接続設定の保存
ここは任意ですが、ここで接続設定を保存しておくと次回以降に接続設定を再利用できるので便利です。
ログイン
ログインボタンを押します。
※「[サーバーID].ppk」ファイル作成時にパスワードを設定した場合、ここで聞かれますので、入力しOKを押してください。
これでXserverにログインできました。
Xserverのデータベース(MySQL)へのWindowsからの接続方法
ここではA5:SQL Mk-2(以下a5m2)を使用するので、マシンにインストールされていない場合はインストールしておいてください。
Windows上からXserverのDB(MySQL)へ接続する場合、 少し特殊な方法をとる必要があります。
具体的には、一度XserverのLinux環境に接続し、そこからさらにデータベースに接続するというように一度サーバに接続する必要があります。
逆にいえば、Windowsからデータベースに直接接続することは出来ません。
事前準備
まずサーバパネルにログインし、以下の情報を整理しておきます。
- データベースホスト名
- データベース名
- データベースユーザ名
- パスワード(ユーザを作成した際のパスワード)
a5m2の起動
まずは起動します。
データベースの追加と削除
左側の白い部分を右クリックでメニューが出てきますので「データベースの追加と削除」を選択してください。
追加
立ち上がった画面で「追加」→「MySQL/MariaDB(直接接続)」を押してください。
SSH2トンネル設定
SSH2トンネルタブを開き、XserverのLinux環境に接続する設定を行います。
「SSH2トンネル経由で接続する」にチェックすることで情報を入力できます。
以下の情報を入力します。
- SSH2ホスト名:[サーバーID].xsrv.jp
- ポート番号:10022
- ユーザID:[サーバーID]
- パスフレーズ:公開鍵認証用ペア生成時に入力したパスフレーズ
- 秘密鍵ファイル:先ほど手に入れた「[サーバーID].key」のファイル
このまま設定した状態で、次の基本タブの設定を行います。
基本タブの設定
以下の情報を入力してください。
- ホスト名:mysqlXXXX.xserver.jp※先ほど調べたデータベースホスト名
- ポート番号:3306
- ユーザID: 先ほど調べたデータベースユーザ名
- パスワード:ユーザ作成時に設定したパスフレーズ
- データベース:先ほど調べたデータベース名
テスト接続
テスト接続ボタンを押してください。
これで「接続に成功しました」というメッセージが出れば接続成功です。
このままOKで接続設定を完了してください。
接続成功しない場合、何かの設定が間違っている可能性がありますので、もう一度見直してみてください。
以上。